北海道に行ったことがある話

珈琲小話

学生だった頃、珈琲に関する書籍を読んでいるとよく目にする名前が二つ。

東の関口、西の襟立。

関口さんとはおなじみ銀座・カフェドランブルの創業者。襟立さんとは、昔、大阪で「なんち」という珈琲屋をしていた方です。同時期に活躍されていたお二人は、東西を代表する珈琲人となっていました。

しかし、ぼくがお二人の存在を知った時には既に襟立さんは亡くなっていて、故人の珈琲を飲むことができなかったのです。そんな折、襟立さんの息子さんが北海道で珈琲屋をやっていると知ったのです。なかなか遠いなー・・なんて思っていると、大学の卒業旅行で北海道へ行くとなり、それはもう嬉しかったです。海鮮丼にもジンギスカンにも目をくれず、スマホ片手に旅に出たのでした。

初めて行った北海道で、全く土地勘もなかったですが、さすがグーグルです。無事、店に着くことができました。とても雪深い中、駅から結構な距離を歩いた気がします。その店を「LICHT(リヒト)」といいました。

店内はクラシック音楽が流れ、ブレンドの名前もクラシックな響きがつけられており、味とイメージの大切さを感じたのでした。何を頼んだか忘れましたが、店内に置いてあった珈琲生豆の袋を見て、当時ぼくが購入していた商社と同じで興奮したことを覚えています。同じ豆を買っても同じ味にはならなかった訳ですが、ここの豆はうまかったなーと記憶しています。いかにも珈琲らしい芳醇な香りがして、見た目もふっくらして艶っぽくて、福岡の美美さん系の雰囲気を感じました。

こちらの店では、富士珈琲機械製作所R-27A(通称 ブタ釜)の超改造を使っていまして、こちらはずっとぼくの憧れの機械だったわけです。

その機械が3年ほど前にその焙煎機がオークションへ出品されているのを見て、北海道まで取りに行きかけたというエピソードがあります。結果として、メンテナンスしてくれる人がいないと思われたので購入を断念したのでした。

そんな襟立さんにまつわる話をすると、吉祥寺の「もか」を始め、「A FILM ABOUT COFFEE」にも登場する大坊珈琲店、珈琲美美、なんなら世界的流行を見せているサードウェーブの源流にもあたる深い深いロマンのある話ができるのです。

というわけで続きは、また次回。

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