珈琲と映画と

珈琲小話

8/5の町スタの内容について少し。

2013年の冬だったと思う。学生時代アルバイトをしていた書店でオンラインショップへ掲載する本のキャプションを書かせてもらったことがある。キャプションを書いたのは最初で最後だったけど、熱い思いだけで書いた文章は、主語や述語がめちゃめちゃでほぼ原形がないくらいに添削されていった。それでも、実際にその本がオンラインショップへ掲載された時はとても嬉しかったし、その本は売り切れになり、今となっては増刷されるような人気の一冊となった。それが「大坊珈琲店」。

今回8/5の町スタで開催する映画とトークはこの時の思い出と共に熱く語ってしまいそうだ。

「A FILM ABOUT COFFEE」が公開されたのは2014年だったらしい。2018年、豊劇でこの映画が公開された時、ぼくはすでにDVD化されたこの映画を観ていて劇場まで足を運ばなかったのだが、かの名店が取り上げられていて驚いた。

「大坊珈琲店」東京・南青山にあった自家焙煎珈琲店である。手回し・ネルドリップというスタイルで30年余り珈琲を提供し続けた伝説の名店。常連に向田邦子、糸井重里、村上春樹までも訪れていたという喫茶店。2013年をもって閉店したその店である。

さらに、日本を代表するエスプレッソの男も登場する「ベアポンドエスプレッソ」下北沢にあるエスプレッソの名店。現在ほどエスプレッソが普及するまでにアメリカでエスプレッソを極めて帰ってきた男の店。

日本では元来、珈琲を国ごと(シングル)かつブラックで飲む傾向にある。この流れが世界的に広がったのが、俗にいうサードウェーブ(スペシャリティコーヒー)。加えて、豆の個性を求めた結果、浅煎りに焦点が当たりはじめ、現在のカフェブームの源流となっている。

しかし、世界的に公開された映画では日本の珈琲のほんの一部を取り上げたに過ぎない。そこで今回のトークのテーマは日本の珈琲について知ることにある。

例えば、大坊珈琲店はいわゆる「もか」系の系譜にあたる珈琲。深煎り、ネルドリップ、こってりとした甘さ、苦味。特に手回し焙煎機を使う店はこういう系統の味が多い。

コーヒーには個性があり、店にも思想があり、結果として珈琲は千差万別。もちろん自分にも好みがあって、毎日飲むものだから好みに合ったものを選びたい。だから、ある種の指針として、少しの知識があればストライクな自家焙煎珈琲店を選べます。

そのためにまず珈琲の流派のことを学びましょう。

御三家「もか」「バッハ」「ランブル」

この話は次回へ。

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