珈琲文化の集大成

珈琲小話

今のようにネットが普及しておらず情報が入手しにくかった時代、コーヒーに関する文献の代表であったのが「オール・アバウト・コーヒー」という本です。カフェドランブルの関口さんは図書館でこの本を和訳したといいます。その努力たるや脱帽します。珈琲屋を志す者が通る道、それはオール・アバウト・コーヒーの和訳。私にもできるはず、と英語のペーパーバック(当時3,000円程度)を購入したのが約6年前。数ページで挫折した私の根性にも脱帽します。

小話ですが、数年前に映画となった珈琲の話「フィルム・アバウト・コーヒー」のタイトル原案はここにあると推測しています。

そんなこんなで昔のことが知りたくなり、購入しました和訳版。厚さ5.6センチ、926ページにも及ぶこの大著、副題を「珈琲文化の集大成」と言います。関口さんではありませんが、UCC上島珈琲株式会社が翻訳しており、大手の威厳を見せつけてくれました。本当に偉大なことをしてくださったと思います、ありがとうUCC。

”コーヒーの関する書物を著そうと思い立ち、筆者が資料収集のために初めて海外に旅行したのは30年前のことである。”(「オール・アバウト・コーヒー まえがきより」)

まえがきから驚かされました。30年の歳月をかけて成し遂げたことがあるだろうか。義務ではない、自分で自分に課した使命感で突き動かされた男の集大成。これを読むことでまた新しい道が開ける気がしてきました。

さて、当店は7月初旬を目標に本格OPENを目指します。おそらく週3日程度の営業日を設け、試飲室の改装も併せて着手していく予定です。珈琲の香りで町を豊かに!とまで言うと大げさですが、良質な珈琲を届けること、地域の味になることを目標とし、本開店までに読み切るぞと覚悟を決めたのでした。

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